2018年8月13日月曜日

熱源について

室内での焼鳥で炭を使うのは抵抗がある、という人がほとんどだろうと思うし、私もそうだった。
しかし、いくつかの焼き器を乗り換えながらその結論に至ったのだが、焼鳥を焼くための熱源は、炭火以外にない。
先述の通り、私が初めて手にした焼き器は電熱線を使った「屋台横丁」(↓)だった。

屋台横丁

煙がほとんど出ないのは室内で焼く上で大きなメリットではあったが、火力が弱いのが難点であった。焼けるまでに時間がかかり、表面にほのかに焼き目がつく頃には水分が飛んで焼鳥ならではのジューシーさが失われてしまうのだ。

そこで火力を求めてガス方式の「炉ばた大将 炙家」に乗り換えた。たしかにこれは短時間で表面が焼けるので旨味を逃がすことはないが、とにかく煙が凄まじく、程なく家族から室内での使用禁止令が出た(したがって写真を撮る余裕などなかった)。

しばらくはエアコンの室外機を置くために設けられた一畳ほどの極小ベランダ的なスペースに持ち出して焼いていたが、あまりにも虚しく面倒なので次なる候補を入念に調べたところ、ガスの火力と無煙構造を両立した夢のようなロースター「セラグリル」(↓)の存在を知り、Amazonで即ポチした。

これは素晴らしかった。

構造上、火力は炙家にやや劣るものの煙がほとんど出ないので、ついに室内焼鳥の最終形態を見つけたりと、小躍りしながら来る日も来る日も焼き続けた。

セラグリル

ところが、人間の欲望には際限がないようで、最初は店で食べる焼鳥のイミテーションに甘んじていたはずが、いつしか店よりも美味い焼鳥を目指すようになっていた。
しかしそれにはあと一歩、何かが足りなかった。
その答えを素材や調味料など熱源以外に求めて研究を続けていたが、結局、求めていたラストピースは炭火であった。

理由は二つあり、一つはよく言われる遠赤効果で、これはガス方式でも火力調整を工夫することで擬似的にクリアできるのだが、もう一つの燻煙効果は炭火以外では絶対に得ることができない。実際に試してみて思い知ったが、ウバメガシの出す上品な煙でじっくりと燻されて初めて焼鳥はあの味になるのだ。
私の串とプロが出す串との、決定的な違いがここにあった。

土佐備長炭

改めて思うと、焼肉であれば炭火ではなくガスコンロを使う有名店も多いが、まともな焼鳥を出すお店で炭火以外を使っているところは見たことがない。
だが、それを自宅でやるとなると、私(とあなた)が家族から理解を得るためには、排煙問題を解決せねばならない。

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